
タカコウの家は、 「伝統工法を身につけた大工が」、 「すべて手づくりで」 「自然素材を使って建てる」家です。
そしてもう一つ、大切にしていることがあります。 それは、デザイン。 空間をデザインする力がなくては、イメージは形になりません。その「デザインする力」を、日本語で表現すると大工さんが昔から使ってきた「おさまり」という言葉になります。
「おさまり」というのは、ひと言で言えば、"建物が、どこからどう見ても、すっきりと美しく見えること"を言います。様々なお施主様の希望を取り入れつつ、それがすっきりと美しくおさまるにはどうすればいいかを考えることはまさにデザイン力を問われる作業。私たちは、"一流の大工は、美的な感性も一流"だと自負してきました。
まずは、私たちの建てた家を見てください。そして空間の中に身をおいて、「おさまり」の意味を実感してみてください。 伝統というものが決して古くさいものではなく、普遍的な美しさと心地よさに満ちたものであることを、ご理解いただけると思います。

伝統工法で木の家を建てる工務店は、きっと他にもあると思うんです。でも、私たちはそれだけではイヤで、長い時間を過ごす家を、私たちにとって美しく、居心地のいい空間にしたかった。だから、私たちの思いを正確に汲み取って、デザインしてくれそうな工務店にこだわりました。たとえば私の中では窓は木枠しかありえませんでしたが、ほとんどの工務店はそれはできないと答えました。歪みが出てきたり、気密性が落ちたりすると言うのです。
タカコウさんはまず、それを「わかる」と言ってくれました。この、理解してもらえるということはとても大事です。それは同じ感性を共有しているということだから。それがあるからデザインができるんでしょう?
そしてそれを実現する技術もとても大切。タカコウさんは見事に大きな木枠の、全開できる窓をつくってくれました。デザイン力と技術力が表裏一体のものであることを、改めて感じさせられたタカコウさんの仕事ぶりでした。


タカコウハウスは昭和46年の創業以来、みなさまのどのようなご要望にもお応えするため、大工を育て、技術力を磨いてまいりました。また、嘘のない家づくりをモットーに素材を吟味し、どこを見られても恥ずかしくない建物を建ててきたつもりです。
そしていま、息子であります高橋順が、次代のタカコウハウスの家づくりを担おうとしております。彼がめざしているのは若い感性に応えるデザイン性を、本物志向の家づくりと融合させていくことです。若い世代の人は見た目重視で、技術や素材は軽視しているというのは偏見だと、彼は言います。
私はあれこれ口出しするつもりはありませんが、確かに、未来を担う子どもたちが育っていく若いファミリーの住宅こそ、本物であってほしいという願いは持っています。小さい頃から、美しい物に囲まれ、人間の手技に触れて過ごすことが、良い影響を及ぼさないはずがないと思うからです。
若返ったタカコウハウスが打ち出していく、これからの家づくりを、どうか厳しく、温かい目で見守ってくださいますよう、お願い申し上げます。
