
『神は細部に宿り給う』。ものをつくる人間はそれを体で知っていると思う。.
子どもの頃から父と大工さんたちの姿を見ていて、ものづくりって楽しいもんだな、っていうことが体に刻み込まれているんです。それに、元来がお調子者。みんなでわいわい言いながら何かをつくり上げていくのが大好きなので、この仕事にはつくづく向いているなと思います。
私が目標にしているのは、お引渡しをしてから半年か1年後にお施主様のお宅にお邪魔して、「それにしても本当にいい家が建ちましたね」と、しみじみ喜びあえるような家づくり。
建ってすぐは、皆さんとても感動しておられるのですが、逆にこちらは不安なんです。
半年、1年経ってから、果たして笑顔で迎えてくれるのかな?ベストは尽くしたけれど、住んでみた中で、“違った”という部分は出てこないかな?
そう思いながら、玄関の扉をあける瞬間はどきどきです。そして「いらっしゃい。よく来たね」って、満面の笑顔が飛び込んできた刹那、ああよかったという安堵の思いと、この仕事をしていてよかったという喜びが体中を駆け巡ります。
この喜びを味わうためには、一つでも心残りを作ってはいけません。細部に至るまで考えに考えて、やれることはすべてやって、魂を込めた仕事をしておかないと、とてもではないですが、お訪ねできるものではないです。
損得抜きのものづくりとしてのプライド。これはタカコウハウスのよき伝統ですし、これからもしっかりと受け継いでいきたいと思っています。